コニカミノルタ(4902)の株価チャートの考察
今回は、コニカミノルタ(4902)の株取引の結果を報告します。
コニカミノルタは、共にカメラや複合機のメーカーであったコニカとミノルタが合併して出来た企業です。
私が株を買い付けたときのチャートは下のようになります。
果たして、株価は上がったのでしょうか?
取引の結果
結論から申しますと、下のチャートのように数%程度上がる瞬間がありました。
取引の詳細は、以下のとおりです。
買付 | 2019年9月10日 | 775円/株 |
売却 | 2019年10月23日 | 789円/株 |
手数料や税金を考慮しなければ、1.8%程度の利益を得ることが出来ました。
(権利確定日に保有していたので、優待等は貰えます)
利益を得られた事自体は良いことですが、今後の投資方法について考えなければならないとも感じました。
それについては、後ほど述べていきます。
コニカミノルタ株を買い付けた理由
今回、コニカミノルタ株を買い付けた理由として、
- 出来高がわずかに高くなっていたので、底値と考えた
- 5日移動平均線が25日移動平均線を上向きに突き破った
- 以前も取引をしたことがあり、利益を得られた
- 当時の株価が支持線付近におり、それ以上は下がらないと考えた
- 少し前に急落していたので、徐々に以前の水準に戻ると考えた
- 割安(PBR1未満)であり、配当利回りも高い(3%以上)
の6項目があります。
特に、4.については、下の5年チャートから判断しました。
このチャートから、当時の株価付近における支持線の効力が残っていると考えました。
取引を終えての考察
今回は結果的に数%の利益を得られましたが、考えるべきことが多い取引だったと感じます。
考察事項は、主に下の2項目です。
- 同じくらいの利益を得られたタイミングが1ヶ月前にもあった
- 長期チャートの見過ぎは良くない
まず、1.については下の6ヶ月チャートを御覧ください。
今回の利益確定は、上図のBの時点で行いました。
しかし、その1ヶ月前のAの時点で、同水準の株価になっていることが分かります。
Aの時点で利益確定を出来なかった理由は、
(目標として掲げていた)利益10%を遥かに下回っていたためです。
そもそも利益10%という値には何の根拠もなく、相場によって変わります。
それにも関わらず10%を目標としていたのが、利益確定が遅くなった原因であると考えています。
したがって、そういった曖昧な目標ではなく、相場から判断した目標を考えることが重要なのではないかという結論に至りました。
今回については、Aの時点でしばらく株価が一定であるような状態が続いています。
ここから下げに転じる時点がありますが、この時点で売却するという判断をするのは、それほど難しいことではなかったように思います。
最後に2.についてですが、このブログでは数ヶ月単位の運用を目標にしています。
したがって、長期チャートを売買の根拠とするのは投資機会を逃す可能性を生み出すという結論に至りました。
一方で、長期チャートをあてにすることで損切の基準を決めることが出来るのはないかと考えました。
今回の取引では、5年チャートからこれ以上下がることはないと考え、775円で買い付けました。
しかし5年チャートにおける底値は740円になっており、4.5%程度の損失の可能性を含んでいることになります。
逆にこの割合が許容範囲なのであれば、それを損切の基準にすることが出来ると言えます。
以上から、長期チャートは売買の根拠ではなく、損切の基準を決める際に使おうという考えに至りました。
まとめ
今回の取引で感じたことは、
- 利益確定の基準は、相場から判断することも重要
- 長期チャートは損切の基準を決める際に有用なことがある
の2項目です。
もちろん、この2項目が絶対的なものであるとは限りませんが、今後の取引で生かしていきたいと思います。